注文住宅の土地探しの方法って？土地相場情報もあわせて確認

注文住宅でマイホームを建てるには、土台となる土地が必要です。理想のマイホームづくりは土地探しから始まります。土地の広さや形状によって、建てられる家も変わります。通勤や通学の利便性、住み心地までも左右するでしょう。そこで今回は、注文住宅の土地探しの方法やコツ、注意したいポイントについて解説します。

希望の土地の条件を考えてみよう

土地探しを始める前に、どんな土地が自分たちの理想なのか、いくつか条件を挙げてみましょう。よく検討する条件は広さや価格、日当たりなどです。

「大きな庭が欲しいので、50坪以上の広さは必要」「土地の総購入価格は1,000万円が限度」と具体的な数字を交えて、明確にしておきましょう。「最寄り駅から徒歩5分以内にしたい」「小学校まで安全な道で通える場所」など、アクセス面も重要です。

日当たりのよい土地は人気の条件ですが、あまり日当たりがよすぎても真夏は暑いかもしれません。近くに日光を遮るものがあるか、風通しはどうかも確認しておきましょう。

近年は、自然災害も増えています。川の近くならば氾濫の危険性はないか、傾斜地ならばがけ崩れにも注意が必要です。必ず防災マップも確認し、リスクを把握しておきましょう。

希望条件を明確にしておくことで、購入検討の土地を少しずつ絞り込めるはずです。しかしすべての条件をクリアする土地に出会えるとは限りません。希望条件に優先順位をつけ、折り合いをつける必要があります。

土地の相場を調べてみよう

マイホームを構える地域が決まっているなら、土地の相場を調べてみましょう。土地は一つとして同じものがありません。また、土地の価格は売り手が自由に決められるため、法的な根拠や強制力もありません。とはいえ、地域ごとに異なる土地相場があります。いきなり土地探しに入るのではなく、希望エリアの相場を把握しておきましょう。

土地の相場は、不動産会社のサイトで調べる方法が一般的です。最初に都道府県を選択し、さらに市区町村ごとに絞り込んで検索します。土地面積や駅からの徒歩分数、建築条件の有無など、細かい条件を決めて絞り込むこともできます。

自分の条件に似た土地をピックアップしていくうちに、相場が感じられるはずです。土地だけでも高価な買い物なので、事前にしっかりと土地の相場を調べておきましょう。

土地の探し方

土地の探し方には、大きく分けて3つあります。1つはネットで情報を集める方法です。不動産会社のサイトには、土地のみを販売している物件も数多く掲載されています。希望の地域・広さ・予算などを条件にして、検索する機能もあります。さまざまな条件で検索し、地域性による傾向を感じてみましょう。ネットでおおまかな情報を得たら、実際に不動産会社に足を運ぶのもおすすめです。

地域密着型の不動産会社では、治安や生活の利便性など、住んでいる人だからこそ知っている情報を教えてくれるかもしれません。大手不動産会社は、その情報量が強みです。不動産会社で土地を紹介するのは、土地のプロです。地盤の欠陥、急傾斜地崩壊区域への登録など、ネットでは得られない細かい情報も手に入ります。質問があれば、遠慮なく問い合わせてみましょう。

ハウスメーカーへの相談も、土地探しには有効な手段です。ハウスメーカーというと、すでに土地が決まっており、上物となる住宅建築をお願いするイメージがあります。しかし、ハウスメーカーによっては、土地探しから請け負ってくれます。一般には出回っていないような特殊な土地、今後、売り出されそうな土地情報などを持っている可能性もあるでしょう。建築したい家のイメージがあるなら、イメージにあったハウスメーカーを探して、土地探しをお願いするのもおすすめです。

土地を探すときの注意点とは

土地に求める条件や希望エリアを決め、相場をチェックしたら、いよいよ土地探しが始まります。ここでは土地探しの際に、気を付けたいポイントを紹介します。

土地探しの方法は、不動産会社やハウスメーカーを訪ねたり、ネットで検索したりする方法があるのです。しかしこの方法では、土地探しの重要な情報を得るのに不充分です。必ず、実際に足を運んで、自分の目で確認しましょう。検討中の土地までの道は充分な道幅があるか、近隣の家との距離感に不安はないか、騒音や日当たりは問題ないか。実際の生活をイメージしながら、細かい点まで確認しましょう。

そのほか、周囲との高低差や地盤の緩さがないかも要チェック。低地にある土地では、大雨が降った際に水が流れ込み、浸水のリスクがあります。地盤が緩い地域では、土砂災害や地盤沈下のリスクも考えられます。自然災害の多い日本では、いつ・どこで災害が発生するか分かりません。被害が大きくなる可能性のある土地は、いうまでもなく、避けたほうが安全です。

まとめ

マイホーム用の土地探しに入る際には、求める条件を明確にしておきましょう。条件が明確になっていないまま土地探しをしても、迷宮入りしてしまいます。土地に求めるものを洗い出し、それぞれに優先順位をつけておくと決定がスムーズです。紹介したポイントをもとに、最適な土地を見つけてくださいね。