家づくりを検討する際、マンションが良いのか建売住宅が良いかは住む方のニーズによって変わるでしょう。実際に、マンションと建売住宅どちらを選ぶか悩む人は多いです。正しい判断をするには、それぞれの特徴を把握しましょう。今回は、仙台エリアで購入するならマンションと建売住宅どちらがおすすめなのかについて紹介します。
まず考えるべきポイント
マンションか建売を検討する場合、まず最初に考えるべきことがあります。そのポイントについて、下記に詳しく解説します。
ビジョンが決まっていなければ暮らし方を考える
生活のビジョンが決まっていなければ、まずは暮らし方を考えましょう。例えば、庭で野菜を育てながらのびのびと暮らしたい、子どもがいるので公共施設が近い場所が良いといった、生活に求めることから考えていきます。理想とする暮らし方を思い描きながら、一戸建てが向いているかマンションが向いているか決めていきましょう。
暮らし方が決まったらどのように叶えるかを考える
ある程度理想とする暮らしが決まれば、つぎはどのような家に住んで理想の家づくりができるか具体的に考えていきましょう。例えば、2階は将来的に子ども部屋にしたい、ダイニングやキッチンは広い方が良いということです。どのような物件であれば理想を実現できるのか、まずは工務店や相談窓口へ相談することをおすすめします。
エリア探しで困ったら
一軒家かマンションか決まったら次は、住む場所を決めるフェーズに移行します。職場に近い方が良い、子どもがいれば学校が近い方が良いなど、ライフスタイルに合わせてエリア探しをする必要があるでしょう。
ただし、エリアは無理に決めなくても条件に合わせて物件を選ぶ方法もあります。エリアに迷っている場合は、住まいの窓口の利用をおすすめします。
仙台エリアでマンションを購入するメリット
仙台は比較的晴天の日が多く、物価の安さから子育てしやすい街として移住する方も増えています。仙台エリアでマンションを購入するメリットについて紹介します。
掃除が行き届いている
仙台エリアでマンションを購入するメリットとして、掃除が行き届いている点があげられます。共用部分の掃除は管理会社がおこなうのはもちろん、植栽の剪定も業者でおこなうため、入居者がこれらをおこなう必要がありません。掃除がなかなかできない方や、常にきれいな状態を保ちたい方はマンションがおすすめです。
セキュリティ面が安心・階段がない
オートロックが多いマンションは、一軒家と比べセキュリティ面がしっかりしています。高層階に住めば窓から不審者が侵入する心配もないでしょう。また、高齢者であれば階段がないことはうれしいポイントです。一般的なマンションであればワンフロアが多いため、段差がないというメリットがあります。
気密・断熱性が良い・立地条件が優れている
一般的に、マンションは鉄骨・鉄筋コンクリート造りが多く、気密性や断熱性に優れています。寒暖差が少なく冷暖房効率が良い点では、一軒家より住みやすいでしょう。
また、マンションは駅に近い場所が多く、立地条件の良いエリアが豊富にそろっています。通勤・通学で駅を利用される方は、マンションの方がおすすめです。
仙台エリアで建売住宅を購入するメリット
ここまで、マンションを選ぶメリットを紹介してきました。次に、仙台エリアで建売住宅を購入するメリットについて紹介します。
プライバシーが守られ制約がない
建売住宅を購入するメリットとして、プライバシーが守られることがあげられます。マンションや集合住宅であれば、天井や壁から生活音が漏れる可能性があるでしょう。
マンションであればこうした心配がなく、とくに仙台の建売物件では隣地との距離が離れている場合が多いと言えます。また、建売住宅では楽器を演奏やペットを自由に飼えるといったメリットがあります。
ランニングコストが低い
マンションを購入した場合、管理費や駐車場料金などのランニングコストがかかります。しかし、建売住宅では管理費や修繕費、駐車場料金が掛からないためランニングコストが低いでしょう。仙台の建売住宅は、一般的に2台以上の車を止められる駐車場を完備しているところが多いです。
土地が資産となる・庭がある
建売住宅の場合、住宅に目がいきがちですが土地も購入するため土地そのものが資産価値となります。マンションも土地は共有持ち分となりますが、分配するため土地の資産価値が低くなるでしょう。
また、建売住宅には庭がついている場合が多く、バーベキューや家庭菜園を楽しめるメリットがあります。静かな環境でこうした趣味を生かしたい方は、建売住宅がおすすめです。
まとめ
仙台エリアで家を購入する際に、マンションと建売住宅のどちらを選ぶかについて解説しました。まず、生活のビジョンを明確にし、理想の暮らし方を考えることが重要です。次に、具体的な住宅の条件やエリアを選びます。マンションのメリットには、管理が行き届いており、セキュリティが高く、気密性・断熱性に優れている点が挙げられます。駅近で立地条件が良いのも魅力です。一方、建売住宅はプライバシーが守られ、制約が少ないため自由度が高く、ランニングコストが低いことが特徴です。さらに、土地が資産となり、庭があることで家庭菜園やバーベキューを楽しむことができます。これらのポイントを踏まえ、自分のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。どちらを選ぶにしても、理想の生活を実現するために専門家に相談し、じっくり検討しましょう。
代表:長岡 理知(ながおか みちとも)
■プロフィール
2005年よりプルデンシャル生命保険株式会社入社。 大手住宅メーカー専属のFPとして年間200世帯を超える資金相談会を開催。累計相談件数が3000世帯を超える。
2020年に住宅取得専門のファイナンシャルプランナーとして独立。
住宅を購入する際の予算決めと家計分析、リスク対策を専門業務とする。
住宅ローンに関する多様な記事の執筆・監修も積極的に担当。