住まいの相談窓口は、複数の住宅会社の中から自分に合った会社を紹介してくれる窓口です。相談者は紹介手数料などを支払うことなく、無料で住宅会社を紹介してもらえます。便利なサービスですが、なぜ無料で利用できるのか、どういう仕組みなのか気になりますよね。この記事では、住まいの相談窓口が無料で利用できる理由を解説します。
住まいの相談窓口はなぜ無料で利用できるのか
住まいの相談窓口は、住宅の専門知識を有したファイナンシャルプランナーなどが、住宅を建てたい顧客の相談に乗り、予算や要望に合わせておすすめの住宅会社を紹介する窓口です。
相談者は、無料で気軽に相談できます。住まいの相談窓口を運営している会社は、手数料を提携している住宅会社から受け取っています。そのため、相談者から手数料をもらうことはありません。
また、運営会社が提携会社から手数料を受け取るのは、顧客を紹介し、契約成立および建築完了を迎えてからです。成功報酬型としているため、住まいの相談窓口は最後まで責任をもって丁寧なサポートを行います。
住宅会社は広告費や営業活動費を削減でき、優良な顧客を紹介してもらえるというメリットがあるため、手数料を負担するという仕組みです。
相談者は、悪徳業者を紹介されることなく、自分にあった住宅会社を無料で紹介してもらえるため、どの住宅会社を選べばよいか分からない人にとって、便利なサービスといえるでしょう。
住まいの相談窓口を利用するメリット
住まいの相談窓口を利用することで得られるメリットを3つご紹介します。
1つ目のメリットは、無料で何度でも相談できることです。住まいの相談窓口は利用回数に制限がなく、何度も無料で相談に乗ってもらえます。相談方法も店舗での対面形式だけでなく、オンラインや電話など、自分が相談しやすい方法を選べます。
キッズスペースが設けられている店舗も多いため、子どもを連れて相談に行きやすいでしょう。また、店舗に行く時間が取れない人も自宅からビデオ通話または電話で相談できるため、気軽に納得いくまで相談できます。
2つ目のメリットは、注文住宅だけでなく、リフォームや中古一戸建ての購入など、さまざまな相談ができることです。住まいの相談窓口では、注文住宅を建てたい人以外の相談にも乗ってくれます。
リフォームを依頼したい、中古一戸建ての購入を検討しているなど、幅広いジャンルに対応可能となるため、悩みを解決しやすいでしょう。
3つ目のメリットは、効率的に自分にあった住宅会社を見つけられることです。住宅会社は複数あり、自分でそれぞれの会社の特徴を調べてぴったりの会社を見つけるのは手間も時間もかかります。住まいの相談窓口を利用すれば、豊富な住宅会社の中から、自分に合った会社を3社ほどに絞って紹介してくれるため、比較検討しやすいでしょう。
また、特定の住宅会社を優先的に紹介することはなく、中立的な立場でおすすめの住宅会社を紹介してくれるのもうれしいポイントです。要望に合わせて住宅会社を絞り、じっくり比較検討して自分に合った住宅会社に依頼することで、理想のマイホームを実現しやすくなるでしょう。
住まいの相談窓口を利用するデメリット
住まいの相談窓口を利用することで生じるデメリットを3つご紹介します。
1つ目のデメリットは、提携していない住宅会社は紹介してもらえないことです。住まいの相談窓口で紹介してもらえるのは、相談窓口を運営している会社と提携している住宅会社のみです。
運営会社の選定基準をクリアした優良な住宅会社を相談してもらえるメリットはあるものの、地域密着型の小さな住宅会社などは提携していない可能性もあり、紹介されない場合もあります。
2つ目のデメリットは、1回あたりの相談時間が限られていることです。相談回数に制限は設けられていませんが、1回あたりの相談時間は60分から120分程度と制限があります。そのため、じっくり相談したい人は、複数回に分けて相談しなければなりません。
3つ目のデメリットは、相談可能な店舗がない地域もあることです。店舗に行って対面で相談したいと思っていても、住んでいる地域によっては近くに相談窓口がない場合もあります。近くに相談可能な店舗がない場合は、ビデオ通話または電話で相談しましょう。
まとめ
住まいの相談窓口は、無料で自分に合った住宅会社を紹介してもらえる窓口です。相談窓口に運営会社は、提携会社から成果報酬型で手数料を受け取っているため、相談者は手数料を負担することなく、無料で相談できるのが特徴です。
注文住宅だけでなく、中古一戸建ての購入やリフォームの相談もできます。相談回数に制限は設けられていないため、何度でも無料で相談可能です。また、店舗に行かずにビデオ通話や電話で相談することもできます。
相談時間に制限があったり、住んでいる地域によっては相談可能な店舗が近くになかったりとデメリットはあるものの、自分で住宅会社を調べる手間を省ける便利なサービスです。住まいの相談窓口を利用して、自分に合った住宅会社を効率的に見つけましょう。
代表:長岡 理知(ながおか みちとも)
■プロフィール
2005年よりプルデンシャル生命保険株式会社入社。 大手住宅メーカー専属のFPとして年間200世帯を超える資金相談会を開催。累計相談件数が3000世帯を超える。
2020年に住宅取得専門のファイナンシャルプランナーとして独立。
住宅を購入する際の予算決めと家計分析、リスク対策を専門業務とする。
住宅ローンに関する多様な記事の執筆・監修も積極的に担当。